人生の夏休み 〜ロンドン駐夫の記録〜

「どうも、キャリアウーマンです」なワイフにライフを激しくコントロールされまくる、日々をまったり過ごしたいアラフォー終わりたての中年男子です。 職場の理解も快く得られ、晴れて休職。子供(姉・弟)と共に、妻の転勤、駐在に帯同する形で地球の裏側まで引っぱられ、ただ今初めての駐夫・専業主夫を経験中。 ほぼ同内容のInstagram【ID : @pondotaro】をこちらで清書。渡英前の事なども順不同でつぶやきます。

D爺の英語教室

先日インターホンが鳴り、宅配かと思って出てみたら、なんとD爺が立っていた。

 私「おお?!D爺じゃん?!どうしたの!?」

ということで用件を聞いたところ、

 D爺「良かったら英会話の勉強をしないか?私が教えるから。」

とのこと。おおお・・・。

D爺は過去、非ネイティブの知人やその子供たちに英語を教えていた経験があるそうで、なんとも貴重なありがたい申し出をわざわざ言いに来てくれたのであった。

 いやぁ~、D爺優しいわぁ~、
 めっちゃええ人やわぁ~~~

ということで、子供たちを学校へ送った後、週1でD爺宅にお邪魔して2時間ほど雑談とかしながら英語を教えてもらっている。といってもまだ始まったばかりだけども。

D爺宅へはこれまでも何度かお邪魔しているのだが、いつも家族で訪れていたので、私一人でというのはこれが初めてである。

これまでD爺宅に行っても私はほとんど言葉を発してこなかった。

私よりもはるかに英会話力・コミュ力のある奥様がいるので、それに甘えて自分で話そうという気がほとんど無かったし、D爺んちの庭で遊びまわる子供らの面倒を見る必要もあって、それだけでテンパってしまって英語で歓談できるほどのキャパも持ち合わせていなかったしで、、、発言が皆無だったとまでは思わないが、積極的に話そうという気も無く、ほぼほぼ笑顔で突っ立ってるだけだった。でも一人で訪問するとそうもいかんわけである。

D爺と出会ったのは、渡英直後に教会の掃除を手伝ったことがきっかけであった。
ほんとに渡英直後で、こっちきて10日くらいしか経ってなかったんじゃないだろうか??

慣れない土地に住み始めたばかりで少し躊躇いもあったのだけど、奥様が私に与えてくれたこの英国生活、きっと”あっ”という間に過ぎ去るであろうこの人生の夏休みを思い切り楽しまなくては大損ぶっこくだけだという気持ちも強かったので、とりあえず「死にゃあせんだろう」ということで思い切って飛び込んでみたわけだが、今思えばあれはかなりのファインプレーであったなとしみじみ感じる。

私の英会話力は相変わらず伸び悩み状態。
たいして勉強もしてないので当たり前と言えば当たり前なのだけど、周りが英語しか話さない環境に2年間いたことでそれなりに「場慣れ」はしていて、出川の哲っちゃん度だけは間違いなく上がった。

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以前は英語で話しかけられたらめっちゃドキドキしていたし、いきなり職場に英語で電話がかかってきてパニクってそのまま無言で切ったりしたこともあったが、それはもはや過去の話。
今は話しかけられて聞き取れなかった場合は、

 は!?

と、しかめっ面をかまし

 オレ英語苦手だからもっかい言って!
 ゆっくり!簡単に!

と逆に開き直って注文を付けるくらい図太くなってしまっている。

最初聞き取れなくても図太く聞き返せば相手もわかるように言い換えてくれて、なんとかなっちゃうことも多く、それに慣れ過ぎて向上心も失ってしまってるような状態だったので、そんな中でこうやってネイティブの方とまとまった時間ガッツリ会話する機会に恵まれちゃって、

 なんか、オレめっちゃ持ってるんちゃうん?

などと思ってしまう私は完全に頭に乗っている、そんな気がする今日この頃。

最初のD爺宅訪問時に、息子がラグビーを始めた事を話したのだが、のっけからラグビーの発音が悪くて伝わらなかった。

 R・U・G・B・Y

と、困ったときのスペル説明でなんとか伝え、未だにLとRの発音区別がかなり難しいので、そんな話をしたら、

 D爺「これを言ってごらん」

と、LR発音がふんだんに入った単語を列記し出したので、爆笑してしまった。

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もちろん全くといっていいほど言えず、ラリルレロ育ちの私がこれを言えるようになるには来世に英語圏に生まれ変わるしかないのかもれない。。。

 D爺「あなたの近くにいるネイティブを利用しないのは勿体ない。
    毎日少しずつでも子供達と英会話するといいよ。」


というアドバイス兼次回までの宿題をもらい、最初のD爺教室は終了。

 なるほど、これは灯台下暗しなグッドアイデアだな

と思い、以来、学校で何をしたかなど毎日英語で喋ったりしてるのだが、

 私 「今日は誰と遊んだの?」

 息子「今日はディレンとラメスとファリスと遊んだよー」

 私 「え?ディレンとラメスとファリス?」

 息子「違うよ!ディレン、ラメス、ファリスsoundが変!

などと言われてしまうと、LR発音についてはいよいよ今世では無理なのだなと失笑するしかないのである。

 

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