人生の夏休み 〜ロンドン駐夫の記録〜

「どうも、キャリアウーマンです」なワイフにライフを激しくコントロールされまくる、日々をまったり過ごしたいアラフォー終わりたての中年男子です。 職場の理解も快く得られ、晴れて休職。子供(姉・弟)と共に、妻の転勤、駐在に帯同する形で地球の裏側まで引っぱられ、ただ今初めての駐夫・専業主夫を経験中。 ほぼ同内容のInstagram【ID : @pondotaro】をこちらで清書。渡英前の事なども順不同でつぶやきます。

追加の予防接種を受けて来た

GP(かかりつけ医)登録の際に、子供の予防接種記録を提出する必要があり、日本で会社の産業医が発行したエビデンスを提出した。一度、手違いでその紙をシュレッダーにかけられてしまい、再提出する羽目に陥ったりしたのだけど、無事登録は完了し、先日新たな通知がきた。

息子の方が、英国の予防接種プログラム上は不足があり、2種類追加接種対応が必要であるとのこと。

どこの子供でもそうなのだろうけど、うちの子らも強烈に注射を嫌がる。
私自身も、注射に対して割り切って接種できるだけの度胸が付いたのは小3だった。

以前、娘がまだ保育園児だったころ、暴れまくって一度お医者さんが刺した針が抜けて、無駄に二回針刺されたことがあって、それで懲りたのか、年を取って度胸が付いたのかわからないけども、娘の方はなんとか理性的に予防接種に対処できるくらい成長した。
が、今回対象は暴れ盛りの5歳男児の方。しかも同時に二本とか、、、私ですら経験した記憶がない。・・・不安だ。不安しかない。
と言ってもすっぽかすような代物ではないので、とある平日の放課後ということで、日時を決めて行ってきた。

 

学校の服装には一応決まりがあって、白のポロシャツと、グレーのズボン、黒の靴、そして上着は青のトレーナー、フリース、カーディガンのいずれか。
ポロシャツは長袖と半袖を持っていて、いつもは気にせず手に取った方を着せているのだけど、この日は意図的に半袖を着用させておいた。寒いので青のトレーナーも着用。

 

午後3時に学校へ迎えに行き、一旦帰宅。

 

 今日は病院に用事があるから、帰ってちょっとしたら行くからね

 

とだけ子供らには伝えて、注射などとは口が裂けても言わない。

約束の4時半少し前に到着し、待合室のおもちゃで遊びながら待っている間に、

 

 ほら、トレーナーの袖で口とか鼻とか拭きすぎで汚いから脱ぎなさい

 

と、誘導。


まんまと大人の罠にはまって、なんの疑いもなくトレーナーを脱ぎ、再び遊び始める息子。
彼の装備は半袖のぬののふく一枚。もう彼を注射針から守る鎧は一切ない。

 

時間が来て名前を呼ばれ、まだ何も知らない息子は姉と小競り合いをしながら診察室へ。
さすがにお医者さんが注射を手にした辺りから不穏な空気を感じとり、

 

 え?!なに?!注射?!だだだ、だれが??
 え、ボク?ボク?!お姉ちゃんじゃなくて?!

 

という感じで一気に沸点到達して取り乱し始める。


ガシッと体を抱えて、身動き取れないように押さえ込もうにも、あちこち逃げ回り大捕物。
なんとか抱え込んで左腕に一本目を完了。

普通ならこれで終わりだし、二本目があるなんて子供心に予想すらしないところ、お医者さんが目の前で二本目の準備に取り掛かるのを見て、

 

 え?!もう一本?!
 もうヤダ‼️もうヤダーーー‼️

 

と、実際に叫びながら再び激しく暴れ出し、スポッと抜けた右腕で、

私のこめかみに高速右フック炸裂🤛!しかもトリプル‼️全て被弾した父が直後に思ったことは

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 お、お前はジェイソン・オズマかぁ〜〜〜⁉️

 でした。

思わぬ反撃に合い激しく動揺するも、なんとか持ち直して両腕ごと押さえ込み、黄金の右腕に二本目の接種完了。。。

あまりの暴れっぷりに、無愛想な感じのお医者さんもさすがに苦笑いの予防接種であった。

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ご褒美で隠して持ってきたキットカットもどきを受け取り、ケロッとご機嫌も直り、またもやまんまと大人の罠にハマる5歳児なのでした。

10.10.2019