人生の夏休み 〜ロンドン駐夫の記録〜

「どうも、キャリアウーマンです」なワイフにライフを激しくコントロールされまくる、日々をまったり過ごしたいアラフォー終わりたての中年男子です。 職場の理解も快く得られ、晴れて休職。子供(姉・弟)と共に、妻の転勤、駐在に帯同する形で地球の裏側まで引っぱられ、ただ今初めての駐夫・専業主夫を経験中。 ほぼ同内容のInstagram【ID : @pondotaro】をこちらで清書。渡英前の事なども順不同でつぶやきます。

隣人からの手紙

お隣に老婦(以下、M婦)が一人でお住まいで、一度お茶会と称して家族を招待してくれたり、こちらの生活面で困ったことはない?などと気を使ってくれたり、色々と良くしてもらっている。10年ほど前にご主人は亡くなっていて、娘さんは結婚して家を出て、孫もいて、友達との交流もあって、、、と、まあ、傍目からはいわゆる幸せな余生をお過ごしのように見えるし、実際そうなのだと思う。

先日、その隣人から手紙が届いた。隣なので、歩いて投函しに来たのだろう。
こっちに来て3ヶ月弱、手紙というか、グリーティングカードというか、ご近所間での簡単な連絡や挨拶をこういった書き物でやり取りするといったことが数回あって、どうやらこの界隈ではそういう文化があるみたいだ。

以前から、ネイティブの方の字を見て思っていたことがある。往々にして、

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字のクセがすごい!!

のだ。過去、仕事でも四半期に一度英語圏の人とミーティングをしていたことがあり、その時は相手が議事録を残す役目だったのだけど、当然ながらブロック体じゃなくって筆記体なもんですから、まさにミミズが這いつくばった状態で長々と記録されていた。初見では理解できないため、まずは筆跡の癖を掴んで一字一字解読していくようなことをしていたのだけど、その再来である。

前後の文脈から、予想が付くところもあるのだけど、このM婦の筆跡もなかなかであり、解読が大変!

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特に大変で混乱したのが、この「This」で始まるくだりである。
この文章を解読するキーとなるのがアルファベットの「T(ティー)」なのだが、たとえTT兄弟あっても初見では絶対に解読不可能。

ちなみに、9月に学校が始まった最初の頃、息子が学校に馴染めなくて家でグズっていたときに、ウケを取らせて一気に馴染ませようとTT兄弟のTTダンスを仕込んだのだが、翌日実行した息子は思い切りスベったらしく、息子にもTT兄弟にも申し訳ないと思ったのでここで懺悔しておきたい。本当にすまなかったと思う!(ジャックバウアー風)

解読の混乱に拍車を掛けたのが 「tt」 と 「t」 で筆跡が異なった点だ。さすがに「T」は分かる。「tt」もわかる。

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 ただ、「t」が、、、クセすごいなぁ~

「pretty notepaper」 って書いてるんだけど、なまじ読める「tt」が近くにあるものだから、これが noteの「t」であるという認識を激しく阻害するわけだ。
noteの「n」も、一見「w」っぽいから勘違いしてしまい、自分の頭の中から「w」で始まる単語を検索し始め、
さらに、「prettyって、、、たぶん強調の意味だよな?」とか思ってしまって、「w」から始まる形容詞ってなんかあったか??などと、完全に迷子状態。
他の文章から筆跡を辿り、このでかい「r」のような文字が実は「t」であることを突き止めるまで、いったい何が言いたいのかが理解できなかったが、結局ここの文章は、

「このかわいい便箋は、以前(我々が今住んでいる家に)お住まいだった方(日本人)がくれたものなのよ」

と、手紙の本旨とは全く関係ない、他愛のない内容だったりした。・・・だけど、まあ、無事解読できてよかった。

手紙の本旨としては、来週から娘のところに行くので暫く家を留守にする、という連絡だった。数日家を空けるようなときは、こういった連絡をこの界隈では取り合う文化があると言うことも書かれていたので、この先日本へ一時帰国するようなときは、M婦へも連絡しようと思う。

そして、一昨日、M婦は無事帰宅してきた。

「戻ってきたわよ~」

と、挨拶がてら持ってきてくれたお土産が、、、

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なんとも衝撃的なビジュアルを誇る「ロバのクッキー」であった。

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なんかもうクセまみれ!!

「私はロバが好きなのよ」

と、本気かジョークか良く分からない内容をドンキードンキー言っておられたのだが、幸いこういうクセの強い人は大好きなので、今後もM婦との関係は安泰だと思う。