痛服(その1)
イタシャ(痛車)ならぬ、イタフク(痛服)。
渡英前に、英国人にウケそうな、日本っぽい服はなんだろうか?と思いを巡らせ、何着か購入したものがある。
当然ながら普段使いするつもりで購入したわけではなく、何か適切な機会があればシャレで着用しようと思って購入したものであることを、予めご了承いただきたい。
さて、
イングランドといえばベッカム。
ベッカムといえばサッカー。
サッカーといえばキャプテン翼。
見事な三段論法で、あっという間に
キャプテン翼関係の服なら英国人にも理解してもらえるのではないか?
と言う仮説にたどり着いた。
サッカーに関しては、セリエ・アーでもアニエス・ベーでもどっちでもいいよ、くらいの知識しかなく、
W杯の日本代表をにわか応援する程度の興味しかないのだけれども、
バルセロナかどっかの有名なサッカー選手を始め、多くのトッププレイヤー達もキャプテン翼を愛読しているという、私の仮説を後押しするような話を聞いたこともある。
・・・これは英国人にもウケる可能性が高いのではないだろうか?
と言うことで物色開始。
高校時代の同級生に、FIFA関係の仕事で数年英国在住していた経験があり、サッカー界では相当深いところまで入り込んでいる友人がいる。
渡英直前に短時間ではあるが、彼と二十数年ぶりくらいに再会して会話した際、
特定のサッカーチームの服を着て出歩いていると、他チームのファンに絡まれる
リスクがある。
との助言を貰った。実際、彼も街中のパブでどこかのチームのロゴが入った服を着ていただけで、放送禁止用語的な言葉を浴びせられたことがあったそうだ。
よって、翼が所属しているらしいバルセロナのユニフォームは却下。
スペインじゃなくてイギリスだから関係ない?のかもしれないけど念のため却下。
・・・というか、この経歴の人物から貰った助言の役立て方を間違っている気がしてならないが、とにかく却下。
いくらネット通販といえど、こんなマイナーなコスプレまがいの洋服に、充実したラインナップなんぞあるはずも無いわけで、バルセロナが却下となった時点で選択肢は一気に狭まり、南葛 or 明和 の二択に。
少ない選択肢の中から、「半袖ユニフォーム」は英国の気候からして着用可能期間を狭めてしまうことになりそうだったので、防寒も兼ねられるとの理由から「南葛ジャージ(上)」を購入した。
さて、渡英後。
何かの機会にシャレで着用するつもりだった「南葛ジャージ(上)」なのだが、外出先の冷房が寒かったり、スーパーの生鮮食品売り場付近が寒かったりすることが多く、簡易の防寒着にちょうど良いということで、ほぼ毎日「南葛ジャージ(上)」を持ち歩くようになってしまった。全くもって予想外の展開である。
毎日持ち歩いてちょいちょい羽織っていたものだから、会社帰りの妻が、近所のWaitroseで私がこの服を着て食材を物色する姿を目撃するまでさほど時間は要さず、、、
ヤバ過ぎるくらい猛烈にダサい、やめて、お願いやめて
との酷評をその場で食らうに至った。
一緒に歩けるレベルじゃないよマジで!?
ていうか子供は一緒に歩くしかないじゃん!?どんだけ親がダサくても!!
ホントやめて~~~!!
と、そこまで言うかというレベルで全否定されたので、それ以降は着用していません。
ていうかそんなにダサいかなぁ~?
カジュアルって奥深いよな~。
便利だったんだけどなぁ~~~・・・、とファッションセンスに乏しい私は思ったりします。