ザ・異文化!コスプレ登校日
こっちの学校は基本制服である。
去年、転校手続きの際、学校の事務員の方に近所の専門店で制服を準備するよう言われ、そこに買いに行った。
その専門店は、地域の学校の制服を広く取り扱っていて、店内には何種類かの制服がディスプレイされていた。
店内のディスプレイから想像するに、ベースとなる制服はほんの数種類。
それらに、各学校の名前やマークを追加で刺繍したものが制服となるようだった。
うちの子供らの学校は、シャツは白、上着は青、ズボンはグレー、靴下と靴は黒。
車を運転していると、同じパターンの制服を着ている子たちを見かけることも多いので、イギリスのオーソドックスな制服パターンの一つなのだと思う。
学校のマークを刺繍する必要があるのは上着だけ。
なので、上着だけは制服専門店で買う必要があるが、その他はASDAやTESCOといった普通のスーパーで売っている安い汎用品でこと足りる。
国土横断的に共通のものが採用されているという点は、日本の中学校の制服運用と似ていると思うが、短ランやボンタンなんかの変形学生服を着てイキってる中二然とした少年少女たちを見かけるようなことはない。
ただ、時々(年2、3回ほど)、変形学生服を着てイキってるなんてレベルをはるかに超越したイベントがある。
毎日制服を着ている反動からなのだろうか?
「野菜か果物の格好で登校してください」
とか、
「好きな本の登場人物の格好で登校してください」
とか、このようなコスプレ登校指示が来るのだ。
つい先週末、息子の学校で野菜or果物コスプレ登校日があった。
「秋の収穫祭」と銘打っているイベントなので、昨年もこの時期に同じことがあったのだけど、その時は私にとっても初めての体験で、かつ、かなりぶっ飛んだ指示だったこともあって、
「・・・え??これ、ホンマ??ホンマにホンマっすか??」
と少々戸惑ったわけです。。。
でも、これがホンマにホンマで、当然そんな衣装なんぞ持っていないので、中国人ママ友のメイに聞いてみた所、衣装はアマゾンで買うのが手っ取り早いとのこと。
メイの助言に従って検索してみたら、その手のコスプレ衣装がめちゃめちゃヒットするわけで、
こ、これはもう、この国では当たり前のことなのだろうな・・・
と、そう思いながらトマトの衣装を購入したのであった(後日、日本のアマゾンで検索してもコスプレ衣装がめちゃめちゃヒットしましたが・・・)。
しかしながら当時、まだ学校に慣れていなかったこともあってか、息子は試着こそしたものの、当日になって一転トマトの衣装を着ることを泣き喚きながら拒絶。
しょうがないので普通の制服を着て、カバンにトマト衣装を入れて登校。
「全然問題ないですよ~、本人が着たがったらこっちで着せときますね~」
って感じで先生が言ってくれたのだけど、結局本人が着たがることは無く、未着用のまま終了となった。
一年経ち、すっかり現地校に慣れた小僧は、、、コスプレ登校当日の朝からノリノリで上から下まで『The Tomato Boy』だった。
無意味に一年間寝かせたトマトのコスプレ衣装で、いつも以上にちょこまか動き回り、どこかに衣装を引っ掛けて、学校着く前に潰れたトマトになっちまうんじゃないか??と思うほど、超ノリノリの『The Tomato Boy』だった。
そして学校に着いてみると、去年は私もあまり余裕が無くてよく見てなかったのだけど、来るわ来るわ、野菜&果物チルドレンが。
学校から毎週届くFriday Messageにも
「The children looked wonderful today dressed as fruit and vegetables! 」
と書かれていたのだけど全くその通りで、あっちにバナナ、こっちにトマト、そっちにイチゴ、、、。
個人的に一番すごいと思ったのは、体中に紫の風船をつけた『The Grape Boy』である。そんなに風船あったら、椅子に座れないんじゃないの??
下校時にうちのトマト少年にどうだったか尋ねてみると、あの子はパイナップルだった、あの子はキャロットだった、、、などと饒舌に説明しだし、去年の有り様はすっかりどこ吹く風で、今年はかなりエンジョイした様子。
多少厳しい環境であっても、子供はすぐに順応し、たくましく成長していくんだなぁ、、、と感じた。
息子のフィジカル成長もなかなかにたくましく、トマト衣装は既につんつるてん気味だ。しかし、一着14ポンドとかして結構高いので、できれば来年も同じものでごまかしたいのだが、、、なんとかなるだろうか?
まあ、なんとかならなかったら、思い切り派手なやつを新調してやろうと思う。
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