IgA血管炎・イギリス闘病記⑬ 予後は順調に回復
予後は順調だったので、ざーっとダイジェスト的に。
3月8日(月)~3月14日(日):
隔離4~10日目
発症27~33日目
退院後、妻と息子が濃厚接触者ということで、〔妻&息子〕と〔私&娘〕間の接触を少しでも減らそうとは試みたものの、様々な制約を守りながら病み上がりの6歳児の面倒を見るというのはやはり困難極まりなく、結局対策としてやったと言えるのはマスク程度。
同じ部屋にいることも多いし、食事や入浴の際などはマスクを外すしかないわけで、
こりゃ家庭内感染は防ぎきるの不可能だな・・・
という思いでスタートした無理ゲー隔離生活であった。
退院後、息子は凄い勢いで回復。
子供は、予備体力が少ないので、症状は急激に悪化する。
一方で回復力も凄いので、症状がコロコロ変わることも多い。
と、妻の知り合いの某大学教授からのメールにもあったのだけど、本当に回復力がスゴイ・・・。
食欲も異常で引くほどであった。
食後でもすぐに
おなかすいた!おなかすいたーー!
アイムハングリー!!
の繰り返し。
食材は十分あるのだけど、調理が追い付かないレベル。
しょうがないのでそういう時はお手軽なお茶漬けを作っていたのだけど、、、なんかご飯っていうよりもおやつ代わりにお茶漬けをバクバク食べていたような感じであった。
Just eat(Uber eats 的なやつ)で£5以上買えばマクドナルドの宅配が無料になるので、それを利用して大量にハンバーガーとチキンナゲットを買ったのだが、息子が半分以上食べてしまって2日で無くなってしまい、また同じ量を注文したりもした。
調べてみたところ、もしコロナに感染していた場合、多くのケースで6日経過までには発症するとのことであった。
家庭内感染の予防はもう不可能だと思っていたので、7日目以降は開き直ってマスクも外して感染予防の対策は止めにした。
そして幸いにも家族全員コロナの症状を呈することなく隔離最終日を迎えることができた。
3月15日(月)
発症34日目
隔離を終え、この日から外出OKに。
コロナ濃厚接触者の巻き添えを食らった娘は、みんなとは一週間遅れでの登校再開に嬉しい様子であった。
息子の体調もかなり回復していて、毎朝の尿検査結果も良好。
家にいてもエネルギーがあり余って仕方ない感じだったので、学校と相談して明日から時短登校を始めることにした。
3月16日(火)
発症35日目
午前10時頃に病院から看護師の方が2名、訪問診察をしに来てくれた。
退院から今日までの食事リストを提示し、採血、血圧・体重測定など、簡単なメディカルチェックをしてもらって終了。
今のところ順調だけど、経過観察が必要な病気なので、あと3回(3/26、4/14、5/25)の定期チェックがあるそうだ。
訪問診察を終え、11時過ぎに登校。
息子的には久しぶりの登校に不安があったようで、学校に入るなりグズり始めた。
・・・が、教室に行く途中にあるICTルームに着いて、並んだPCを見たとたん、
「パパもう帰っていいよ」
と、急にスイッチが切り替わった息子。
「・・・ゲームしたいだけやん!」
と思わずツッコミ。
入り口から付き添ってくれていた事務員の方も、
「ゲームしたいならやってもいいよ!」
と言ってくれ、息子はやる気満々でPCの前に座ったのだが、、、そこにちょうど担任の先生が、息子の仲良しの友達数人を引き連れて登場。
起動中のPCの前から引っぺがされ、そのまま教室へと連行されていった。。。
この日は時短登校ということで、給食後の13時に下校予定だったのが、かなり元気でご機嫌だったようで、
14時半くらいまでいてはどうか?
と学校から申し出があり、お言葉に甘えることに。
復帰初日から上々の出来であった。
3月17日(水)~3月19日(金)
発症36~38日目
時短登校を順調にこなす。
退院時に5kg減っていた体重もほぼもとに戻り、入院前と同じ23kg台まで回復。
やっぱり絶食ダイエットはあっというまにリバウンドするんだな・・・。
3月21日(月)
発症40日目
この日からめでたく通常登校に復帰!!
ちょうどイースターの時期でもあったので、快気祝いでクラスの友達にエッグチョコを配ってみた。
朝、先生にチョコレートの入ったバッグを渡したのだけど、アレルギーとか食習慣とかの問題があって学校の先生が配ることはできないそうで、お迎えに行った時に、先生のサポートをうけながら息子が配っていた姿が面白くて思わず撮影。
学校復帰後、尿検査で潜血・タンパク反応が数日続いたことがあり、一度追加でGP受診したが、
程度の低い日常レベルのものであり、特に心配不要
との診断であった。
5月末に最後の定期チェックも終え、無事GPでの治療は完了。
今になって振り返ってみると、言語や文化の壁、コロナの影響、英国で知り合った方々のやGPスタッフの親切さなど、さまざまなことを一気に体験した濃厚な日々であったなぁ、と感じる。
特に、入院初日からの1週間は思い出したくもないほど辛い期間であった。。。
息子はもう完全に元のアニマル小僧に戻っていて、娘と喧嘩したり、気に入らないとすぐ泣き喚いたり、勝手にお菓子を引っ張り出して食べてたり、わけわからん石拾ってきて机の上に並べてたり・・・と、わがままやりたい放題でり辟易することも多いが、ふとしたときにあの過酷な1週間を思い出し、
ああ、回復してくれて本当に良かった・・・
と心底思うのである。
闘病の日々の記録はこれで終わりですが、今回の息子の闘病を通じ、日英医療の違いで感じたことも多かったので、次は闘病記の締めくくりとしてそれを纏めてみようと思います。
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