人生の夏休み 〜ロンドン駐夫の記録〜

「どうも、キャリアウーマンです」なワイフにライフを激しくコントロールされまくる、日々をまったり過ごしたいアラフォー終わりたての中年男子です。 職場の理解も快く得られ、晴れて休職。子供(姉・弟)と共に、妻の転勤、駐在に帯同する形で地球の裏側まで引っぱられ、ただ今初めての駐夫・専業主夫を経験中。 ほぼ同内容のInstagram【ID : @pondotaro】をこちらで清書。渡英前の事なども順不同でつぶやきます。

クリスマスジャンパーという文化

今年は残念ながら中止になったのだけど、子供らの学校でクリスマスフェアがある。

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フェアの内容はいわゆるバザーで、中古のおもちゃ、お下がりの制服、Decorated Jam Jars(ジャムの空瓶におもちゃや飴などをぎっしり詰め込んだもの)や、手作りのお菓子などが販売され、その売り上げは全て学校に寄付されるというイベントになっている。

去年、その手伝いで学校に行った際、結構な人数が露骨なクリスマスデザインのセーターを着ていて面食らったことがあった。
イギリスではセーターのことをジャンパーと言うようで、そのクリスマスデザインのセーターは「クリスマスジャンパー」と呼ばれ、この時期にこれを着るのが英国文化だそうな。
このクリスマスジャンパーであるが、一言でいうと

 イタい

のだ。・・・いや、もう一言付け加えずにおれない、

 すごいイタい

のだ。・・・うーむ、しつこいかもしれないが、もう一声言いたい、

 もーーーのすごくイタい!!

のである。
さらに言ってしまえば、マトモな神経では決して生み出すことのできないくらいイタ過ぎるデザインなのだ。

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今の時期、ASDAやTESCOといったスーパーの衣類売り場にも専用のコーナーができたりして、最初はこのイタ過ぎるクリスマスセールの光景に違和感を覚えたりしたのだが、、、今ではすっかり見慣れてしまって何も感じなくなってしまった。

このクリスマスジャンパーについてちょっと調べてみたところ、、、

  1. もともとは子供達が祖父母からのクリスマスプレゼントとして、こういった超ダサい手編みのセーターを貰うという習慣があった
  2. それを貰って無理やり着させられていた子供達にとっては黒歴史的な思い出にしかならなかった
  3. 1980年代あたりから、逆にそれを楽しもうという発想が出てきた
  4. このダサいセーターを着て募金するっていうチャリティー活動として根付いた

といった流れで、最近根付いた文化らしい。
ダサさを楽しむという、あえて常識と真逆のベクトルを行くクリスマスジャンパーは

 ダサければダサいほど素晴らしい

というアレな価値観がまかり通っており、

 一人で着るのは勇気がいるが、みんなで着れば怖くない!

という集団心理が見え隠れする。

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今年、学校のクリスマスフェアは中止になったが、クリスマスジャンパーでの登校イベントは例年通り執り行われ、我が子達も超ダサいクリスマスジャンパーを超ノリノリで着用していた。
学校の送迎時には超ダサいクリジャンを着こんだチルドレンが学校周りに溢れかえっていた。
チルドレンだけじゃなくティーチャー達も全員クリジャン。
中にはツリー模様で電飾までついているクリジャンもある。

そしてそんな盛り上がる姿を見て、常日頃から集団心理に影響されまくる私は思ってしまったのだ、

 ・・・なんか、ちょっと、俺も着てみたい

と。
そして、どうせ着るなら、思いっきりぶっ飛んだやつを着てみたいのだ。

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今年は残念ながら着るチャンスは無いが、アグリークリスマススーツなんかぶっ飛びすぎてて面白い。
そして、なんだかもう、このスーツがちょっとカッコよく見えてきたりしている自分がいる。。。

集団心理って恐ろし~。

 

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