人生の夏休み 〜ロンドン駐夫の記録〜

「どうも、キャリアウーマンです」なワイフにライフを激しくコントロールされまくる、日々をまったり過ごしたいアラフォー終わりたての中年男子です。 職場の理解も快く得られ、晴れて休職。子供(姉・弟)と共に、妻の転勤、駐在に帯同する形で地球の裏側まで引っぱられ、ただ今初めての駐夫・専業主夫を経験中。 ほぼ同内容のInstagram【ID : @pondotaro】をこちらで清書。渡英前の事なども順不同でつぶやきます。

ボンファイヤーという催し

「Do you know ボンファイヤー?」

去年の今頃、Parent English Classに通っていた時、中国人ママ友のジンに、おもむろにこう質問された。

 ぼん、ふぁいやー?
 ・・・ぼん、ぼん、盆?
 盆の火・・・?
 ってことは、お盆の花火大会のこと聞いてる?
 日本の??
 いや、、、絶対そんなんじゃないよな、
 ここ日本じゃないし。

数瞬あってこの結論に達し、

「NO! I don't know!」

と無意味に力強く返答。

丁度そのボンファイヤーなるイベントの時期だったこともあり、そんな会話をしていた私達を見たEnglish Classの先生が、その由来などを説明してくれた。
先生的には「Guy Fawkes Night(ガイ・フォークス・ナイト)」という呼び名の方が馴染みがあるとのことだったのだけど、ボンファイヤーとは毎年11月5日に開催される花火大会のことであった。

なんと、、、私の頭をよぎった「お盆の花火大会」は、半分当たっていたわけだ。

このイベントの由来は1605年に起きた事件。
大量の爆薬を使って王様暗殺を企てた一味の中に、ガイ・フォークスという男がいた。
彼が爆薬に火をつける直前に見つかってしまい暗殺は未遂に終わる。
以降、この日の王様暗殺失敗を祝うようになり、爆薬が転じて花火となって今日に至るそうな。

その先生が子供のころ(60年前)は、各家庭の軒先にかがり火(Bonfire)を焚いてイベントを楽しんでいたらしいのだけど、昨今は安全面の問題もあってかそう言ったこともあまりしなくなり、花火大会が主たる風習として残っているとのこと。

我々日本人の思い描く花火大会と言えば、夏休みに浴衣着て屋台でB級グルメを楽しみつつ夕涼みがてら❝無償❞で鑑賞するものである。

英国の場合は、晩秋というか初冬というか、まあそんな時期にあたる11月初旬に所々で花火大会が開催され、打ち上げ会場の❝有償❞入場チケットを購入し、若干手がかじかむほどの寒空の中、日本同様B級グルメなどを楽しみつつ防寒ばっちりな服装で鑑賞を楽しむもののようだ。

毎年、近所の広場で花火大会があるそうで、昨年は娘が友達に誘われたこともあって寒空の中繰り出したわけだが、寒いうえに雨まで降られ、家から近いといっても歩くと結構遠かったりして、途中でトイレ行きたくなって、でもトイレなくって超スーパーなガマンを強いられて、、、初めて経験した英国での花火大会は、自分史上最も厳しい環境下でのものとなった。

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今年も間もなくその季節。
この花火会場、移動遊園地も併設されることもあって、子供たちはノリノリで連れて行けと騒ぎたてる事請け合いである。
私はと言えば去年のトラウマで正直気が進まないのだが、今年は10月末のハロウィンも、例年どおりのTrick or Treatとはいかないだろうし、覚悟を決めて季節外れの花火鑑賞に行くしかないか、、、と、今のところ思っている。
どうか雨降りませんように。

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ちなみに、このガイ・フォークスという人物の顔は、アノニマスのあの仮面として採用されてたりします。 

 

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