人生の夏休み 〜ロンドン駐夫の記録〜

「どうも、キャリアウーマンです」なワイフにライフを激しくコントロールされまくる、日々をまったり過ごしたいアラフォー終わりたての中年男子です。 職場の理解も快く得られ、晴れて休職。子供(姉・弟)と共に、妻の転勤、駐在に帯同する形で地球の裏側まで引っぱられ、ただ今初めての駐夫・専業主夫を経験中。 ほぼ同内容のInstagram【ID : @pondotaro】をこちらで清書。渡英前の事なども順不同でつぶやきます。

さよならメイフラワー

春先に何回か強風の日があり、木の小枝などが庭にしこたま散乱していたことがあった。
まあ、その程度なら去年から幾度かあったのだけど、今回はちょっと事情が違った。
お隣さんから、

 強風で揺れた木のせいで塀が壊れそうになっている
 危ないので壊れる前に至急伐採してほしい

という、なんとも緊急度高めな申し入れが大家さん宛にあったらしく、うちにも3月末頃にその旨連絡が入った。

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大家さんから転送されてきたお隣さん撮影の写真を元に場所を特定。
アイビーのツタなどが激しく生い茂っていて、我が家側からは壁はほとんど見えない場所。
草木を掻き分けて覗いてみると、写真の通り確かにレンガの一部にヒビが入っていた。
木と壁はほぼ密着状態で、確かにこの木が強風で揺すられると壁への負荷もかかりそうな感じであった。

その後、不動産屋から連絡があり、ひとまず毎月やって来る庭師のおっちゃんが木の状況を確認する事になった。
庭の手入れの際にチェックしてくれたのだけど、

 このおっちゃん、芝刈りとか枝の剪定が専門だから、
 こんな10m級の木なんて対応できないんじゃね?


と思っていたら、案の定見るなり、

 これは私じゃ無理だね~。

と秒でギブアップ。

 とても一人でできるサイズじゃないし、Tree Surgery(樹木外科術)サービス
 じゃないと無理って不動産屋に連絡しとくよ。
 小さな木も絡まっちゃってるし、この木だけじゃなく周りもなんぼか
 切らないとダメだろね。

とも。

庭の餌場にやってくる小鳥たちがこの木に止まっている姿もよく見かけていたので、大変残念ではあるけども、やはり切るしかないのだろうな・・・。

少し経ち、4月中旬に不動産屋が手配したTree Surgery サービスの方が見積もりに来た。
この時期は割と込み合っているようで、伐採は5月末ということになった。
木の名前は知らなかったのだけど、この機に調べてみたところ、

 セイヨウサンザシ(西洋山査子)


という名前であった。

5月に可愛い白い花を沢山つけてくれる木で、英語だと

 Mayflower メイフラワー(5月花)


という呼び方もするそうだ。

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庭のメイフラワーはその名の通り、5月に入ってからポツポツと白い花をつけ始めた。
伐採日の5月25日は満開状態で、数え切れぬほどの可愛い白い花を咲かせていた。

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朝8時にTree Surgeryの方々がやってきて、ひょいひょいと木に登って、器用にチェーンソーを使ってバンバン枝を切り落とし始めた。
総勢4人掛かりで登っては切り、切っては運び、運んでは砕き、、、の繰り返し。
それなりに大きな木なので、伐採作業はトータル3時間くらいに及んだ。

・・・そしてすっかり跡形もなくなり、隣の家の庭も丸見えになってしまった。

至急対応が必要な話ではあったが、色々と事情が重なり、偶然にもメイフラワーが満開になる5月末まで伐採の時期が延びた。

最後に一花・・・、どころではなく、無数の可愛い白い花を咲かせ、最後の最後まで美しい姿を披露してくれたメイフラワーに感謝。

f:id:pondtaro:20210623081431p:plain ビフォー

f:id:pondtaro:20210623081436p:plain アフター

 


素手でガンガン木を切るすごいガイ


伐採完了の瞬間


ガンガン砕くスゴイ機械

 

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