人生の夏休み 〜ロンドン駐夫の記録〜

「どうも、キャリアウーマンです」なワイフにライフを激しくコントロールされまくる、日々をまったり過ごしたいアラフォー終わりたての中年男子です。 職場の理解も快く得られ、晴れて休職。子供(姉・弟)と共に、妻の転勤、駐在に帯同する形で地球の裏側まで引っぱられ、ただ今初めての駐夫・専業主夫を経験中。 ほぼ同内容のInstagram【ID : @pondotaro】をこちらで清書。渡英前の事なども順不同でつぶやきます。

IgA血管炎・イギリス闘病記⑩ 徐々に快方へ

2月27日(土):
発症18日目入院11日目

朝から調子よく食事を始めた。
昨日までと比べ、目に見えて回復していることがわかる。
お粥や味噌汁など、水分多めの食事なら喜んで食べるようになった。
・・・が、少しハイペースだったようで午前10時に嘔吐。

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栄養士の方が来て、Fortiniという飲料、ジョア的な感じ?のものを飲ませるようにと言って置いていった。

一昨日、食パンを食べて吐いてしまった後にドクターが来て、

 パンはダメだからミルクを飲ませよう
 元気になるにはタンパク質を摂らなくてはいけない
 子供用のミルクは今在庫が無く手配したので明日から始めよう

と言っていたのだが、ミルクの手配を二日連続ミスって昨日も今日も届かなかったようで、その代わりっぽい感じでこれを飲むことになったのだが・・・、栄養のあるものを飲むのは良いとして、ミルク一つまともに手配できないスタッフの連携能力というか事務能力のレベルを目の当たりにすると、

 やはりここではまだまだ気は抜けないな・・・

という思いが一層強くなる。

Fortiniは1本200MLで、回復のための今日のノルマは2本とのことであったが、息子的には不味かったようで1本目の半分くらいしか飲めなかった。
私も味見をしてみたのだが、、、例えるなら

 かなり濃厚なフルーツジュース

であり、プロテイン特有のドロッとした感も漏れなく付いてきていたので、これはまだ回復し始めたばかりの息子の胃には重い飲み物だなと思った。

再び来た栄養士に味が合わない旨伝えた所、いくつか別のものを持ってきてくれた。
息子的にはピーチ味なら飲めるかもしれない、とのことだったのでそれに切り替えて明日からまたトライすることに。

ちなみにこれも私が味見をしてみたが、先のものと比べると酸味が少なかったが、重さ的には大差なし。
・・・飲めるんだろうか?

他の食事やおかゆなどは美味しいと言って、チビチビと食べるようになった。
ただ、まだパラセタモールの効果が切れると腹痛を訴え、昨日同様、症状は夜にひどかった。


2月28日(日):

発症19日目入院12日目

この日も朝から調子よく食事を開始。
水、パン、お粥と、昨日に引き続きFortiniも。

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回診の際、食事の記録をドクターに見せ、食欲が戻ってきているということで一週間ぶりに鼻チューブを外してもらえた!!
パラセタモールは経口に切り替えるということで点滴のカヌラも外れ、ようやく配線なし状態に。

 良かったね~!良かったね~~!!

と話しかけて喜ぶも、既に鼻チューブやカヌラに慣れてしまっていた息子的にはあまり劇的な変化は感じなかったようで、息子のリアクションは素っ気なかった・・・。
でもまあ、トイレ補助もし易くなり、見た目の痛々しもだいぶ減ったしで、親としてはかなりの喜びであった。

順調に食事をしていたのだが、16時以降、腹の不調を訴え、それ以降は飲食しなくなった。腹痛はパラセタモールで収まって就寝。


3月 1日(月):
発症20日目入院13日目

明け方から腹痛の訴え。
経口のパラセタモールは心なしか効果時間が短い気がする。
便は相変わらず半液状だが、今までに比べ結構な量が出るようになり、胃腸の動きも回復している模様。
Fortiniは濃厚なので、1回5mlずつ、1時間に2,3回のペースで与えたが、朝10時の体重測定で少し動いた後に嘔吐。
食べたものすべて吐いてしまった。。。
ピーチ味のFortiniもどうやら口に合わないようなので、違うものにしてもらった方が良さそう。

嘔吐の後、スッキリしたようで

 「立つ!」

と急に叫んで立ち上がり、

 「治すぞ!!」


と両手を上げてポーズをとる息子。
安静必須なので、

 「ダメダメ!」

と慌てて座らせたが、ちょっといつもの素が出てきた感じ。
嘔吐後も病院食のマカロニチーズを食べたがったりと、食欲は変わらず。
ペースに気をつけながら食事を与え続けたが、夕方から腹の不調を訴え、その後何も食さず。
22時頃に少し回復して少し食べたが、歯を磨いた際にまたも全て嘔吐。

2週間以上ほぼ何も食べずに来ていたので、固形物を食べるときのペース調整はなかなか難しく、一進一退の感は否めない。。。が、徐々に快方に向かっているのも事実。気長に構えるしかない、と改めて思う。

付添いの看病はキツイ。本当にキツイ。
コロナの影響で付き添いの交代も禁止されているので、気分転換に少し出歩くことすらできないし、定期的に苦しみだす息子と二人で狭い部屋にいつづけるのはメンタル的にもなかなかにしんどい。

 「なんとかして~・・・」
 「パパ助けて~・・・」

と叫びながら、腹痛に苦悶の表情を浮かべて耐える息子を見ているのは本当に辛い。
息子が寝ている隙に、5日ぶりの入浴。
快方に向かってはいるが、息子のそばをある程度の時間離れるのはまだまだ難しい。


3月 2日(火):
発症21日目入院14日目

朝、気持ち悪い、おなか痛いと言っていたが、程度は低いようでYouTubeを見せるとそれに集中して過ごしてくれる。
プレイチームという子供を楽しませてくれる方々がいて、いただいたレゴで遊んだりするようにもなった。

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私も疲れが体に現れてきたようで、食事をすると胸焼けするようになってきた。
気が張っていてあまり疲れを感じないのだが、体は正直だ。

看護師の方がベッドシーツ交換をしに来てくれ、その間息子をシャワーに連れて行くように言われた。
まだ立ち上がれるほど体力は戻っていないので、シャワー室のバスタブに座らせて3週間ぶりの入浴。
食欲は回復しつつあるので安心感はあるものの、バスタブに座る痩せこけた息子を見ると、

 可哀想に、、、こんなに痩せてしまって・・・

と思わずにはいられない程の変わり様であった。
午前のドクター回診の際、リモート参加していた妻が

 交代禁止なのは承知しているが、長期入院に付き添っている父親の体調も心配。
 明後日の木曜日に交代をさせてもらえないか?

と、相談してくれ、午後の回診の際にドクターからOKの回答がもらえた。
St. George Hospital にいたときに聞いた看護師の話によると、付き添いは原則交代禁止ではあるが、妥当な理由があれば例外として認められるとのことであった。
多分、NHS共通でこのルールで動いているのだろう。

夕方、妻が私の夜食に持ってきてくれたお茶漬けの香りに息子が反応。

 なにこのいい匂い!?

と、食欲を刺激されたらしく、息子がお茶漬けを食べたいと言い出した。
これ幸いと与えてみると、美味しかったようでペロッと平らげた。
この日は良く食べ、嘔吐も無かった。

 

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