人生の夏休み 〜ロンドン駐夫の記録〜

「どうも、キャリアウーマンです」なワイフにライフを激しくコントロールされまくる、日々をまったり過ごしたいアラフォー終わりたての中年男子です。 職場の理解も快く得られ、晴れて休職。子供(姉・弟)と共に、妻の転勤、駐在に帯同する形で地球の裏側まで引っぱられ、ただ今初めての駐夫・専業主夫を経験中。 ほぼ同内容のInstagram【ID : @pondotaro】をこちらで清書。渡英前の事なども順不同でつぶやきます。

僕とLiDL(リドル)

遠い昔、アラサーのころ、出張で約半年間ドイツに滞在していたことがあった。

昼過ぎからチラホラ帰りだすドイツ人からしてみれば

 毎日毎日朝から晩までクレイジーに働くジャパニーズ達

の一人である私が仕事を終え、同僚と食事を済ませてホテルに戻るころには全てのお店が閉っていた。
そして、今はどうか知らないけど、当時の日曜日は店という店が閉まっていた。
中には土日しっかり休んじゃうなんて言うやる気のかけらも見受けられない店もあった。

・・・これが意味することは何かというと、日用品の買い出しや、コインランドリーでの洗濯といった日常雑務は、

 全て土曜日に済ませるしかない!!

ということであった。

ホテルで洗濯する術はなかったため、ホテルで朝食を済ませた後、トラムで15分ほどかけて最寄のコインランドリーに出向き1週間分の洗濯を済ませ再びトラムで部屋に戻る。
部屋に戻るとお昼少し前なので、それからホテルのすぐ裏にあったスーパーへ買い出しに行く。

週末のルーチンはそんな感じであった。

買い出しで一番手に入れたかったものは飲料水だった。
当時の私は炭酸水が嫌いだったので、普通の水を買いたかったのだが、困ったことにそのスーパーでは

 炭酸水の山の中に普通の飲料水が紛れている

という感じで水が売られていた。

現地のスーパーなので、当然ながら売ってるものの表記はほとんどドイツ語。
完全に読めないし、周囲の人に聞くなんてさらに難易度高いから不可能なわけで、結局当てずっぽうで買うしかなかった。

1週間ストックする分の飲料水を買いに来ているわけなので、500mlのペットボトル1本買ったって意味がない。
買うならドカンと2リットル6本セットとかじゃないと用をなさないわけで、これがもうドキドキもんの博打なわけだ。

いくらホテルの裏とはいえスーパーの入り口までは100m以上歩く必要があって、その道のりをヒーヒー言いながら12kgの水(+他の食材)を持って移動。さらに階段上って3階の自分の部屋に戻って、

 いざ尋常に!勝負!!

という気持ちでペットボトルの蓋を捻ったわけだが、無情にも

 プシュッ!

というハズレ音が響き渡り、私は一気に12kgの不良資産を抱えた。

包装ビニール破いて蓋も開けてしまって返品もできない。
ていうか、そもそもドイツ語で返品の会話なんてできるはずもない。
とはいえ炭酸水だけを飲み続けるのもしんどい。

・・・私はもう一度勝負に出た。そして、

 プシュッ・・・!

と再び響き渡るハズレ音。
そして私は24kgの不良資産を抱えた。
同時にアラサーの私の心は完全に折れた。

これ以上、水のロシアンルーレットに挑むことはできない。

持ち前のドケチ根性が災いし、比較的割安な現地ブランドの水で済ませようとしたが故の失敗。完全なる安物買いの銭失いであった。

流石に3回目は、割安水の3倍くらいの値段で売られていた日本でも見かけるミネラルウォーター「ビッテル」を購入。
私の部屋に36kgもの飲料水があったのは、後にも先にもあの日だけである。

これが私の忘れたくても忘れられない思い出話「ビビッてビッテル」だ。
そして、この「ビビッてビッテル」の舞台となったスーパーの名前が「LiDL」であった。
  

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渡英後、何の因果かまたこの「LiDL」に出会った。
まさかイギリスにも進出しているとは露ほども思っていなかったので、あのマークを見つけた時は「ビビッてビッテル」のトラウマ体験がフラッシュバックしてビビった、が、同時に懐かしさもあって、

 おおっ!?あの店じゃん!!なんで読むんだっけ?!

と思いながら吸い込まれるように入店。。。

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それからというもの、あらゆる食材が格安なLiDLに通いまくり、完全にLiDLのファンな私です。

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最近登場したアプリも入れちゃいました〜。

ちなみに、思い出のビッテルは探してみましたが、イギリスのLiDLには見当たりませんでした。

 

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