コロナで変わったエトセトラ(私の場合)
3月末のロックダウン以降、家からあまり出なくなり、これまで外出で得られていた刺激が極端に減った。
結果、これまで気にもしなかった身近なものに目が行くようになった。
以前、退職された元上司の方と久々にお会いした際、
「ずっと家にいるようになって、今まで気にならなかったものが妙に気になってしょうがなくってね~、、、例えば包丁を研いだりとかしているよ。」
などと言っておられたのだが、この生活になってみて、なるほどこんな感じなのか、と妙に納得した。
この生活で、目に見えるモノ見えないモノ、どちらもたくさん変化した。「風が吹けば桶屋が儲かる」的な変化である。
気軽に外出ができなくなり、庭によく出て遊ぶようになった。
草木や花に目がいくようになり、雑草だらけのスペースを開墾して花壇や畝をこさえて、花や野菜を育てることを楽しむようになった。
巣箱に小鳥たちが営巣することを知り、野鳥観察を楽しむようになり、定点観測カメラを扱ううちに、盗聴盗撮スキルと動画編集スキルが向上し、目に入る全ての鳥の鳴き声や生態にまで興味を持つようになった。
気軽に買い物に行けなくなり、週一、二回の買い出しで済むよう、一度に買う量が増えた。
保管場所が足りなくなり、節約のために使っていなかった予備の冷蔵庫を使い始めた。
備蓄できる食料が多くなると、買い物の時間が大幅に節約でき、その快適さを知ってしまったが故に、もう冷蔵庫1台体制には戻れない体になってしまった。
直接人と会うことができなくなり、Zoomなどのビデオツールを使うようになった。
息子のパパ友がZoomを使って Cooking 教室を開催してくれるようになり、それに参加するうちに小麦粉をこねくり回してオーブンで焼くといった簡単なお菓子作りができるようになった。
小麦粉をこねることへの抵抗感がなくなった結果、小麦粉をこねて延ばして餃子の皮を作って餃子パーティーを週一でやるようになり、より良い皮作りを目指してパスタマシンなぞを購入し、ついには麺まで自作するようになった。
近い将来、趣味の魚釣りが近くで楽しめる場所に住めればいいなぁ~、なんて、漠然と思っていたのだけど、それに加えて、この禍中に興味を抱くようになった園芸、野鳥観察なんかも続けて楽しみたいと思うようになった。
都心への通勤圏内でそういうことが叶いそうな場所はどこだろうか?
と、考えるようになり、調べていくうちに鎌倉、逗子付近の物件に興味を持つようになった。
私の職場の働き方もここ数年でだいぶ変化し、静岡や群馬から新幹線通勤している方々も結構いたのだが、彼らは三月末からずっと原則在宅勤務として過ごしている。
さらにはニューノーマルなんて言葉が使われだし、場所と時間に拘束されない働き方への変化がどんどん進んでいっている。
遠距離で通勤し続ける気合も根性も持ち合わせていない私なので、半都会・半田舎という感じの理想の生活は、リタイヤ後の漠然とした目標だったのだけど、、、こんなに変化していくのであれば、現役中に実現できてしまうのではないだろうか?などと思ってしまう。そして、あながち夢物語でもない気もする、先立つものさえあれば、、、であるが。
子供らと四六時中一緒にいる生活は決して楽ではないが、何もせずに過ごすには長すぎるのも確か。外に出られないなりに色々と身近に楽しみを探すようになり、こんな生活ではあるが、返って色々と気づかされたことも多かった。何もなければリタイヤ後に経験していたであろうことを前倒しで経験し、老後のエンジョイスキルを今まさに磨きまくっているのだ。そんなことをグルグル考えながら、夫婦でくっちゃべりながら、毎週末パスタマシンで餃子の皮を作りまくっている。
おかげで年初に立てた勉強の目標は全く進んでいないのである。
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