インベントリチェックが間違いだらけな件(その1)
英国の賃貸の決まりごと?のようで、インベントリチェックというものがある。
家具、家電、調理器具など貸主側が準備することが普通なので、当然必要なチェックだと思う。
貸主側が家や家具の状態などをチェックし、それをインベントリチェックレポートとしてまとめる。
大家さんが直接作成するのではなく、委託を受けている不動産会社が、専門資格を持った業者に依頼するそうだ。委託の委託なので、孫委託である。
借主側(私)はそのレポートを確認し、異論があれば貸主側と協議して追加、修正、削除などしてもらい、双方異論のない状態で合意締結する。
で、退去時にそのレポートを使って、貸主側が、家や家具の状態を確認し、破損や紛失などあれば、借主側が元どおりにする為の費用を負担する、と言った感じの仕組み。
我が家の場合は実に全80ページのレポートとして仕上がっていて、日本語でもクラクラしそうな量だというのに、当然ながら全部英語。ただ、全ページ文字びっしりってわけじゃなく、写真が結構多いのが救い。
大黒柱の奥様に代わり私が確認することになりまして、80ページもあるので心の準備もして、
さて確認すっか!
と、玄関から確認を始めたわけですが、
Window : Good condition , secure with no cracks to glass
との記載に対し、思い切り窓にヒビ発見。。。
おいおい、勘弁してくれよー、こんなの見落とすレベルのレポートなのかよーー。
このレポートで合意したら退去時にこのヒビを修理する代金とか請求される羽目になるんだろ~~~??
全然あかんやんけ~、全チェックしないとあかんやんけ~~、仕事じゃないのにこんなの勘弁してほしいわーーー。。。
と心の中で叫ぶも、異論があればこちらから言わないといけないことになっている。
仕組み自体に問題がなくても、その仕組みの中でやり取りされる生産物のレベルが均一である保証はない。
運悪くレベルの低いレポートに当たってしまった?のかどうかは、他のレポートと比較できるわけでもないのでわからない。もし比較できたとしてもしないけど・・・。
こんな時、
「間違いが多いから再チェックしろ!」
と、時々遭遇する思考停止民のように、短絡的に不満をぶちまけるようなセリフは間違っても言ってはいけない。
こんな態度をとると日本であっても問題解決がいたずらに長引くだけで、ろくな結果にならない。
ここは諦めて全チェックの一択!!
この決断まで0.5秒!早い!!
・・・で、半日以上かけて全部確認し、意味不明な点、疑問点、誤記など、50項目を抽出。
80ページで50項目・・・、我ながらよくもまあネチネチと確認したものである。
これで終わりではない。
さらにこれを不動産会社へ伝えなくては意味がない。
どの項目に対する指摘なのかわかるように、
23.4項 天井ヒビあり、レポートに記載なし
のように、レポートの項番とも照合が取れる形でテキストに起こす。
証拠の写真も「23.4.jpg」のように項番と合う形にリネーム。
その上で不動産屋へ連絡。もはや業務の感覚である・・・。
すぐ返事があり、不動産会社の担当者が数日後に家に来てくれることになった。
ツ、ツカレル・・・。
27. Jul. 2019