人生の夏休み 〜ロンドン駐夫の記録〜

「どうも、キャリアウーマンです」なワイフにライフを激しくコントロールされまくる、日々をまったり過ごしたいアラフォー終わりたての中年男子です。 職場の理解も快く得られ、晴れて休職。子供(姉・弟)と共に、妻の転勤、駐在に帯同する形で地球の裏側まで引っぱられ、ただ今初めての駐夫・専業主夫を経験中。 ほぼ同内容のInstagram【ID : @pondotaro】をこちらで清書。渡英前の事なども順不同でつぶやきます。

クワガタが取り持つご縁

イギリスにもクワガタがいて、大体6月〜7月に姿を見せる。
この時期になると、道端に植わっている木の幹をノロノロ歩いていることがある。

ちなみにこのクワガタは、「ヨーロッパミヤマクワガタ」という種で、保護対象に指定されているそう。
飼育はできないので、捕まえたとしても速やかに開放しなくてはいけなく、飼うことが出来ないのが残念・・・。 

学校の帰り道、たまたまそのクワガタを発見した息子が、持ち前の厚顔無恥っぷりを発揮し、これまたたまたま庭の手入れをしていた斜向い宅のお爺ちゃんに見せびらかしに突撃した。

そしたら、、、

 「見せてくれてありがとう、じゃあお礼に仔猫を見せてあげるからおいでよ」

と言われ、奥様と子供たちがそのお宅に招き入れていただく、という事があった。

この出来事以来、仔猫を見たいと息子と娘がしきりにせがむようになり、ちょいちょいそのお宅にお邪魔させてもらうようになった。

そんな中、このご夫婦が3日ほど家を空けるとのことで、

 「その間仔猫たちの世話をしてくれないか?」

というお願いをされた。
それを聞いた子供らは当然大喜び。
お世話と言っても、合鍵を使って留守宅にお邪魔して、食事の世話とトイレの掃除をするというという簡単なもの。
我が家は特に外出の予定もなかったので引き受けることに。

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7時と17時半の一日2回、留守宅にて指示通りの作業をして、その後30分ほど仔猫たちと遊んで終了。
名前はヒューゴ(茶)とガス(灰)。
んで、、、まぁ~~~、めちゃんこカワイイわけですよ、この仔猫ちゃん達が~~~。
いつでも全力のワンコもカワイイですが、クールなニャンコの魅力を存分に堪能させていただきました。

 「3日目の午後には帰宅するわ~」

とのことで、仔猫のお世話は計5回で終了。

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どうやらウェールズにお住いのお子さんのところに行っていたそうで、お世話のお礼ということで色々とお土産をいただいてしまった。

 「凄い量だな。。。こんなにたくさんお礼なんていらないのに、、、」

と思いつつ値段をAmazonで調べちゃいたい衝動に抗えないサイテーな私。
さらにはペットホテルの料金まで調べちゃって、

 「この額ならペットホテルに預けたらトントンだな、、、」

とか考えてしまう汚らわしい私。

こんな私を誰か強く叱ってほしい。

この留守対応の後も、子供たちの仔猫と遊びたい欲求は全く収まることはなかった。
最初のうちは私か奥様が付き添っていたのだけど、あまりにも訪問が頻繁なのと、そのご夫婦はいつも温かく迎え入れてくれるので、最近は子供達にタイマーを持たせて15分したらアラームが鳴って、それを合図においとまするようにさせている。
そして今はお隣のお姉ちゃんも加わり、子供3人で週3,4回お邪魔するという状態になってしまっており、、、全く何がきっかけでご近所との距離が縮まるのかなんて本当にわからんもんだ、と思うのである。
 

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ロンドン中心部で記念撮影

我が家もロンドンのインスタで有名なカメラマン(@kazcultureさん)に家族写真を撮ってもらいました!

・・・という投稿をよく見かけます。

私もこのフレーズが書きたかったのですが、7末にご帰国を控えた超人気カメラマンの予約を、完全に出遅れてしまった私が確保できるはずもなく、しょうがないので自分たちで記念撮影をすべくロンドン中心部へ。

気づけばもう渡英2年経過。
にもかかわらずロンドン中心部へ行ったのは本当に数えるほど。
私は多分5回目くらいで、家族で行ったのは今回で2回目というありさまです。
このままだと帰国後に、

 ロンドンにいたという分かり易い思い出写真が存在しない!

という悲しい状態に陥りかねないということで、鉛のように重い腰を上げてランドマーク的なものを背景に何カ所か回ってきました。

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タワーブリッジ
謎の半裸イギリスおじさん映り込みのインパクトが抜群です。

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バラマーケット
撮影に対する不平不満を吐き続けるためしぶしぶアイスクリーム与えて事態収拾。

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バッキンガム宮殿
この辺りで親は疲労マックス。

撮影に使ったのは、数年前に奥様が購入した一眼レフのデジカメ。
デカくて持ち運びが大変で、レンズの扱いにも気配りが必要だし、上手に撮影するほどのスキルも持ち合わせていないしで、、、完全にお手軽なスマホ撮影にその座を奪われていて、子供の節目のイベントくらいでしか使うことは無いのですが、久々に活躍させてきました。

英国の夏は、日本の気温に比べるとまだまだ低めではあると思うのですが、わざわざ短い夏に向けて冷房設備を備えている場所が少ないこともあり、年に10日くらいではありますが暑くてたまらんうえに逃げ場も無いという「忍耐の日」があったりします。

そしてこの日はそんな「忍耐の日」といって差し支えない程天気が良く、めちゃめちゃ暑くて、アラフィフ運動不足夫婦は恐ろしく疲弊しました。

ミレニアムブリッジも行きたかったのだけど暑くて体力無くて断念。
特にきつかったのは空調の無い地下鉄と、間違って日当たりの良い側に座ってしまった電車。

やっぱりちょっと曇ってて肌寒いくらいがロンドンらしくていい天気なのかもな~。

一眼レフの性能を全く以って生かすことが出来ず、ぜーんぜん上手に撮影できなかったので、ちょっと勉強してまたチャレンジしてみようかと思案中。 

 

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続・仁義なき戦い(俺 vs リス 2021)

 少し前に「Bird Feeding Station」というものを買った。

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見ての通り、バードフィーダーをぶら下げたり、鳥の餌を皿に置いたりして、庭に小鳥パラダイスを作り出すための夢グッズだ。

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しかし、、、分かってはいたけども、こいつが来た。
あっという間にやってきて、我が物顔で全ての餌を食らいつくす。
足場もしっかりしているので、リスにとっても快適この上ない環境だ。

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リスに餌を奪われぬよう、対策を重ねているうちにひどい見栄えになってしまった。
しかし、これでも攻略されてしまった。
しかもあまり小鳥が来ないという・・・。

最終的には下の動画のように落ち着いた。
頑張っているリスが落下する様を見ると爆笑してしまう🤣🤣🤣 



でもこれもすぐ攻略されてしまうんだろうな・・・。

と思ってたら、案の定数日のうちにあっさり突破されてしまいました。
もはや打つ手なし。

 

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EUROカップの決勝にEnglandが進むと・・・

最新(7/12付)のコロナ感染状況。

 日本:2032人(死者数6)
 英国:31375人(死者数26)

実に日本の10倍以上の感染者連日叩き出しまくっている英国ですが、そんなのどこ吹く風とばかりにここ最近はEUROカップでのEnglandの快進撃に沸いていました。

試合の日はスタジアムもパブも満員。
マスク?何それ状態で飛沫ぶっ飛ばしまくり。
ワクチンで死者数が激減したので、もはやイギリスでは

 コロナはただの風邪!

としか見られていない、そんな風にすら感じてしまいます。

一方、日本はオリンピック無観客化、緊急事態宣言といった施策は打っているものの、まだまだ対策不十分という体の報道で埋め尽くされていて、兜の緒を締めまくる状態。

 ゼロじゃないと気が済まない品質フェチな日本人

ってのは、ある種の病気じゃないかと前々から思っていたりします。
まあ、これが日本の長所でもあり短所でもあるんだろうけど、ここ英国とのコントラストが濃すぎるので

 英国はワクチン接種が進んでいるから

という一言では片付けられぬほどの国民意識の差を強く感じていて、なんだか日本の状況が滑稽にさえ思えてくる今日この頃です。

今後、日本でのワクチン接種が進んでも、意識の高い日本では、マスクを外しても後ろ指を指されない日が来るのだろうか・・・??
いったいこの意識の差はなんなんだろか??

極端な物言いになりますが、

 意識の高い国民が、弱い政策をカバーしているのが日本
 意識の低い国民を、強い政策がカバーしているのが英国

のように私は俯瞰しております。

 

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さて、Englandは55年ぶりの国際大会の決勝進出、対するイタリアは53年ぶりの優勝を目指す、とどちらも盛り上がりのための背景は十分。
数日前、ボリジョンが

 Englandが優勝したら月曜日は休みにする!

などと発言したことを受けて?なのかは分からないけど、子供らの学校にも勝戦に対する配慮の無さにクレームが入ったそうで、土曜日に校長先生からメールが届いた。
クレームの内容としては、

 決勝戦は日曜日の夜8時からであり、試合を見ていると子供たちが
 寝るのがいつもより遅くなる。
 歴史的な試合だというのに翌朝の学校はいつも通り開始なのか!?
 開始時間を遅らせるなどの配慮は無いのか!?

というもの・・・。

校長からのメールには何人かの親御さんからirritation(お叱り)を受けた的なことも書かれていたりして・・・、

うーーーむ、、、凄い、凄すぎるぜ、こんなこと言えちゃう感覚。。。
しかも攻撃する側に回ってお叱りしちゃってるとかって、、、。

学校側の回答は、

 学校の開始時間をずらすことで困る方もいらっしゃいますので、
 試合とは関係なくいつも通りの時間に授業は開始します。
 ただ、試合観戦で登校時間に影響がでる場合についても理解しますので、
 登校が遅れる場合はその旨学校まで連絡をお願いします。

という内容。

一部の困ったちゃんに対しても柔軟に対応するようで、これもちょっと驚きである。
遅刻公認になるほどサッカーの試合が重視されるとは。

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試合はPK戦までもつれ、イタリアが優勝。
いつも思うが、PKでの勝敗決着は残酷だ。
PK外した選手への誹謗中傷も問題になっていて、IQ低い輩が一定数いるというのもなんとも残念でもある。

そして今朝、娘のクラスはしっかり8人遅刻して来たそうな・・・。
うーーーむ、凄いな。。。
マジで遅刻してきちゃうとか、いろいろ凄いぜホントに。

新規感染者も「鰻上り」どころか、「昇り龍」とでも形容した方がいいような、そんな状況になりそうな気がします。

 

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チャリ盗難被害・・・かーらーのーリカバリーー

敷地内の数軒隣、徒歩10秒ところに日本人のご家族が昨年引っ越してこられ、そこにうちの娘より一つ年上の娘さんがいる。

我が家はプライベートエリア内なので基本的に車は通らないし、徒歩10秒だし、年齢も近いし、日本人だし、、などなど、これだけ材料がそろえば一緒に遊ばない訳が無いわけで、学校から帰ってきたらすぐにその子を息子が誘いに行くのが日常化している。

うちの娘と一つ違いとは思えぬほどしっかりした娘さんで、コロナの規制が緩和されたあたりから、ほぼ毎日のように我が家の姉弟はガッツリ遊んでもらっており、私的には

 マジでありがたいことこの上ない

状態なわけであり、ついうっかり保育料を支払ってしまいそうな心境だったりする。

まだ屋内で遊ぶのがNGだったころは、家の前のスペースで自転車を乗り回したり、うちのガレージから裏庭に抜けて遊んだりすることが多かった。

かなりの頻度で裏庭に出入りしていたので、ガレージの大扉をいちいち開閉するのは面倒だったこともあり、子供らが遊んでる時間帯は開けっ放しにして自由に行き来できるようにしていた。

ある日、遊び終えた娘が、

「パパ~、わたしの自転車どこかにしまった~!?」

と、尋ねてきた。

「え?何もしてないよ?」

と答え、同時に嫌な予感がしてガレージに置いてあった自転車を見に行ってみた所・・・

 じじじじじてんしゃが、なくなってるぅうううううーーーーーー!!

ではあーーりませんか!?

 しししししかも、折りたたみ自転車2台ともなくなってるぅぅうううううーーー!

ではあーーーりませぬかぁああ!!

プライベートエリアとは言え、いろんな業者が頻繁に出入りしており、自転車2台くらい軽く収まるサイズの中型サイズのバンなんかも珍しくない。

 プライベートエリア内の、ガレージの中に止めてある自転車なんて
 盗まれるわけがない!!

という謎の過信があったわけですが、見事にこの油断を付かれて持ち去られてしまった。

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1台はがっちり盗難防止ロックを掛けていたのだけど、そのロックごと持っていかれてしまっており、何かデカいものや動かせないものに縛り付けるように施錠しておかないと無意味ということのようである。。。

確かに、、、盗人的には持ち去った後にロックこわせばいいだけだものね・・・。

・・・で、しばしどうしたもんかと呆けていたわけですが、転んでもただでは起きぬ奥様が、

 確かクレジットカードで買ったものって
 盗難保険適用されるんじゃなかったっけ??

という、日々ボーっと生きている私では到底知りえぬことを思いだし、ちょっと調べてみた所確かにそういう付帯保険が存在していた。
2台ともAMEXで買ったのだけど、AMEXの場合は購入後90日以内であれば、一申請当たり£50の負担で保険が下りるとのこと!!
購入から2カ月ちょいのスピード盗難だったので、90日以内の条件に合致していたのが不幸中の幸いであった。

被害額をミニマイズすべく、早速申請に必要な書類の入手へ移った。
一番面倒臭そうだったのは、警察発行の盗難被害届の入手。
でもMetropolitan PoliceのWebフォームから被害状況を報告するだけで電子ファイルの盗難届が生成されたので、いちいち警察署的なところへ行く必要は無く、思っていたほどの手間もかからず容易にエビデンスゲット。

その後、AMEXから指示のあった保険会社宛に、必要書類一式(被害届と購入の記録)を添え、発見時の状況などWebフォームから申請し待つこと数日。。。
自宅ガレージからの盗難被害であり、こちらの管理に不十分な点は特に無いということで無事審査通過し、晴れて保険金が下りることに!!
これで自転車被害については一段落。

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盗難に遭ったのは子供用に買った「Bobbin」と、大人用に買った「Brompton」というブランドの自転車。
そこそこ値も張って、2台で£1300程度、日本円で約20万円といったところ。

しかもまだ買ったばかりでほぼ新品で状態も良好!
さぞかし盗人的には良い稼ぎになったであろう。

いずれもサイズ的には同じくらいで、サドル位置も簡単に調整可能。
子供用と大人用で2台買ったわけだけども、結局、大人も子供も区別なくどっちにも乗れていたので、利用者別で買った意味は大分薄れてしまっていた。

また、Bobbinは娘が乗っているとチェーンが外れることがやけに多かったり、折りたたんでも車のトランクにぎりぎり入らなかったり、と、後から購入したBromptonの方が色々な面で優れていて、

 先にBobbin買っちゃったの失敗だったかもなぁ~・・・

などと感じていたりした。

なので、今回盗まれて保険金が下り、一旦状況がリセットされたのはありがたい面も多かった、変な話ではあるけども。。。

そんな折、我が家からの盗難届をきっかけに、警察が防犯対策として近隣数軒に注意喚起の訪問をしていたらしく、我が家のチャリ盗難被害はお隣さんの知るところになった。

たまたま妻が隣の奥さんと会った時にこの話になったそうで、

 うちの娘が昔乗ってた自転車、もう全然使ってないからあげるわよ!

との申し出があり、なんと娘さんのお古の自転車を1台いただいてしまった・・・!!
Bobbinよりは若干小さいけども、娘の身長的にはちょうどいいサイズ。

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娘も大喜びしており、なぜか盗まれる前よりも状況が良くなるという、なんとも不思議でありがたい話である。

そして後日、AMEXの保険金が無事振り込まれた。

 いやぁ~よかったよかった、大損ぶっこくところだったわ~

と安堵しているところに、転んでもただでは起きぬ奥様から衝撃の一言。

「ああ~~!保険の申請に
 鍵の値段(£35)も含めとくべきだったぁ~~」


・・・さすがである。

ということで、近々Bromptonを1台再購入しようと検討中である。 

 

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さよならメイフラワー

春先に何回か強風の日があり、木の小枝などが庭にしこたま散乱していたことがあった。
まあ、その程度なら去年から幾度かあったのだけど、今回はちょっと事情が違った。
お隣さんから、

 強風で揺れた木のせいで塀が壊れそうになっている
 危ないので壊れる前に至急伐採してほしい

という、なんとも緊急度高めな申し入れが大家さん宛にあったらしく、うちにも3月末頃にその旨連絡が入った。

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大家さんから転送されてきたお隣さん撮影の写真を元に場所を特定。
アイビーのツタなどが激しく生い茂っていて、我が家側からは壁はほとんど見えない場所。
草木を掻き分けて覗いてみると、写真の通り確かにレンガの一部にヒビが入っていた。
木と壁はほぼ密着状態で、確かにこの木が強風で揺すられると壁への負荷もかかりそうな感じであった。

その後、不動産屋から連絡があり、ひとまず毎月やって来る庭師のおっちゃんが木の状況を確認する事になった。
庭の手入れの際にチェックしてくれたのだけど、

 このおっちゃん、芝刈りとか枝の剪定が専門だから、
 こんな10m級の木なんて対応できないんじゃね?


と思っていたら、案の定見るなり、

 これは私じゃ無理だね~。

と秒でギブアップ。

 とても一人でできるサイズじゃないし、Tree Surgery(樹木外科術)サービス
 じゃないと無理って不動産屋に連絡しとくよ。
 小さな木も絡まっちゃってるし、この木だけじゃなく周りもなんぼか
 切らないとダメだろね。

とも。

庭の餌場にやってくる小鳥たちがこの木に止まっている姿もよく見かけていたので、大変残念ではあるけども、やはり切るしかないのだろうな・・・。

少し経ち、4月中旬に不動産屋が手配したTree Surgery サービスの方が見積もりに来た。
この時期は割と込み合っているようで、伐採は5月末ということになった。
木の名前は知らなかったのだけど、この機に調べてみたところ、

 セイヨウサンザシ(西洋山査子)


という名前であった。

5月に可愛い白い花を沢山つけてくれる木で、英語だと

 Mayflower メイフラワー(5月花)


という呼び方もするそうだ。

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庭のメイフラワーはその名の通り、5月に入ってからポツポツと白い花をつけ始めた。
伐採日の5月25日は満開状態で、数え切れぬほどの可愛い白い花を咲かせていた。

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朝8時にTree Surgeryの方々がやってきて、ひょいひょいと木に登って、器用にチェーンソーを使ってバンバン枝を切り落とし始めた。
総勢4人掛かりで登っては切り、切っては運び、運んでは砕き、、、の繰り返し。
それなりに大きな木なので、伐採作業はトータル3時間くらいに及んだ。

・・・そしてすっかり跡形もなくなり、隣の家の庭も丸見えになってしまった。

至急対応が必要な話ではあったが、色々と事情が重なり、偶然にもメイフラワーが満開になる5月末まで伐採の時期が延びた。

最後に一花・・・、どころではなく、無数の可愛い白い花を咲かせ、最後の最後まで美しい姿を披露してくれたメイフラワーに感謝。

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f:id:pondtaro:20210623081436p:plain アフター

 


素手でガンガン木を切るすごいガイ


伐採完了の瞬間


ガンガン砕くスゴイ機械

 

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IgA血管炎・イギリス闘病記⑬ 予後は順調に回復

予後は順調だったので、ざーっとダイジェスト的に。

3月8日(月)~3月14日(日):
隔離4~10日目
発症27~33日目

退院後、妻と息子が濃厚接触者ということで、〔妻&息子〕と〔私&娘〕間の接触を少しでも減らそうとは試みたものの、様々な制約を守りながら病み上がりの6歳児の面倒を見るというのはやはり困難極まりなく、結局対策としてやったと言えるのはマスク程度。

同じ部屋にいることも多いし、食事や入浴の際などはマスクを外すしかないわけで、

 こりゃ家庭内感染は防ぎきるの不可能だな・・・

という思いでスタートした無理ゲー隔離生活であった。

退院後、息子は凄い勢いで回復。

 子供は、予備体力が少ないので、症状は急激に悪化する。
 一方で回復力も凄いので、症状がコロコロ変わることも多い。

と、妻の知り合いの某大学教授からのメールにもあったのだけど、本当に回復力がスゴイ・・・。
食欲も異常で引くほどであった。
食後でもすぐに

 おなかすいた!おなかすいたーー!
 アイムハングリー!!

の繰り返し。

食材は十分あるのだけど、調理が追い付かないレベル。
しょうがないのでそういう時はお手軽なお茶漬けを作っていたのだけど、、、なんかご飯っていうよりもおやつ代わりにお茶漬けをバクバク食べていたような感じであった。

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Just eat(Uber eats 的なやつ)で£5以上買えばマクドナルドの宅配が無料になるので、それを利用して大量にハンバーガーとチキンナゲットを買ったのだが、息子が半分以上食べてしまって2日で無くなってしまい、また同じ量を注文したりもした。

調べてみたところ、もしコロナに感染していた場合、多くのケースで6日経過までには発症するとのことであった。
家庭内感染の予防はもう不可能だと思っていたので、7日目以降は開き直ってマスクも外して感染予防の対策は止めにした。
そして幸いにも家族全員コロナの症状を呈することなく隔離最終日を迎えることができた。


3月15日(月)
発症34日目

隔離を終え、この日から外出OKに。
コロナ濃厚接触者の巻き添えを食らった娘は、みんなとは一週間遅れでの登校再開に嬉しい様子であった。

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息子の体調もかなり回復していて、毎朝の尿検査結果も良好。
家にいてもエネルギーがあり余って仕方ない感じだったので、学校と相談して明日から時短登校を始めることにした。


3月16日(火)
発症35日目

午前10時頃に病院から看護師の方が2名、訪問診察をしに来てくれた。
退院から今日までの食事リストを提示し、採血、血圧・体重測定など、簡単なメディカルチェックをしてもらって終了。
今のところ順調だけど、経過観察が必要な病気なので、あと3回(3/26、4/14、5/25)の定期チェックがあるそうだ。

訪問診察を終え、11時過ぎに登校。
息子的には久しぶりの登校に不安があったようで、学校に入るなりグズり始めた。
・・・が、教室に行く途中にあるICTルームに着いて、並んだPCを見たとたん、

 「パパもう帰っていいよ」

と、急にスイッチが切り替わった息子。

 「・・・ゲームしたいだけやん!」

と思わずツッコミ。
入り口から付き添ってくれていた事務員の方も、

 「ゲームしたいならやってもいいよ!」

と言ってくれ、息子はやる気満々でPCの前に座ったのだが、、、そこにちょうど担任の先生が、息子の仲良しの友達数人を引き連れて登場。
起動中のPCの前から引っぺがされ、そのまま教室へと連行されていった。。。

この日は時短登校ということで、給食後の13時に下校予定だったのが、かなり元気でご機嫌だったようで、

 14時半くらいまでいてはどうか?

と学校から申し出があり、お言葉に甘えることに。
復帰初日から上々の出来であった。


3月17日(水)~3月19日(金)
発症36~38日目

時短登校を順調にこなす。
退院時に5kg減っていた体重もほぼもとに戻り、入院前と同じ23kg台まで回復。
やっぱり絶食ダイエットはあっというまにリバウンドするんだな・・・。


3月21日(月)
発症40日目

この日からめでたく通常登校に復帰!!


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ちょうどイースターの時期でもあったので、快気祝いでクラスの友達にエッグチョコを配ってみた。
朝、先生にチョコレートの入ったバッグを渡したのだけど、アレルギーとか食習慣とかの問題があって学校の先生が配ることはできないそうで、お迎えに行った時に、先生のサポートをうけながら息子が配っていた姿が面白くて思わず撮影。


学校復帰後、尿検査で潜血・タンパク反応が数日続いたことがあり、一度追加でGP受診したが、

 程度の低い日常レベルのものであり、特に心配不要

との診断であった。

5月末に最後の定期チェックも終え、無事GPでの治療は完了。

今になって振り返ってみると、言語や文化の壁、コロナの影響、英国で知り合った方々のやGPスタッフの親切さなど、さまざまなことを一気に体験した濃厚な日々であったなぁ、と感じる。

特に、入院初日からの1週間は思い出したくもないほど辛い期間であった。。。

息子はもう完全に元のアニマル小僧に戻っていて、娘と喧嘩したり、気に入らないとすぐ泣き喚いたり、勝手にお菓子を引っ張り出して食べてたり、わけわからん石拾ってきて机の上に並べてたり・・・と、わがままやりたい放題でり辟易することも多いが、ふとしたときにあの過酷な1週間を思い出し、

 ああ、回復してくれて本当に良かった・・・

と心底思うのである。

闘病の日々の記録はこれで終わりですが、今回の息子の闘病を通じ、日英医療の違いで感じたことも多かったので、次は闘病記の締めくくりとしてそれを纏めてみようと思います。

 

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